ペットを飼っている人の割合は、全体の約38%です。ペットとの生活は、人生に喜びと幸せをもたらしてくれます。そのため、賃貸契約のお部屋でも、ペットを飼いたいと熱望する人は多いでしょう。しかし、賃貸物件でのLife with petはスタートからハードルが高いのが現状です。ここではペット可物件の探し方や注意点を解説します。
ペット可物件を探す方法
ペット可物件とは、規約でペット飼育が許可されている物件です。ペット可物件は退去時の原状復帰が難しい、という理由で戸数が少なく、飼い主は部屋探しに苦労を強いられるでしょう。ペット可物件を探す方法は、主に4つあります。
賃貸物件情報サイトで検索する
賃貸物件情報サイトで検索し、絞り込んで探しましょう。ペット可の物件は多くはないので、ぐっと探しやすくなります。ペット可物件は広範囲で探すため、情報誌よりも賃貸物件情報サイトに頼る方が便利です。
不動産会社に相談する
希望するエリアの不動産会社に出向き、ペット可物件を探してもらう方法があります。その地域の担当者に相談すると、比較的早く希望の物件に行き着けるでしょう。ペットの種類や頭数、飼育条件を担当者に申し出ておいて、希望に叶う物件に空きが出たら連絡をもらいます。
大家さんに相談する
ペット不可の物件であっても、大家さんとの交渉次第で、ペットが飼える可能性があります。入居前にペットを飼いたいという意思表示をし、不動産会社を介して、大家さんへ自分の熱意を伝えましょう。
大家さんと関係が深く、普段から懇意にしている担当者であれば期待が持てます。敷金礼金の上乗せ、家賃アップを申し出ると、ペット飼育を許可してもらえるかもしれません。
ペット可以外の条件を広げる
希望する最寄り駅、駅近といったペット可以外の条件を妥協し、選択範囲を広げてみます。思い切ってマンション、アパートなど集合住宅を諦め、賃貸一戸建てにすると、ペット可の物件が探しやすくなるでしょう。ペットを飼うなら、築年数の低さにこだわらない方が、物件を探しやすいといえます。
ペット可物件を探す際にチェックするべきポイント
ペットは命ある存在です。人間よりもはるかに短い一生を、幸福に過ごせるかは、飼い主の心がけと愛情にかかっています。賃貸物件でペットを飼うには、飼育に適した環境か、事前にチェックしなければなりません。
間取り、ペットが快適に暮らせるか
自分+ペットの生活においては、1DK、1LDKの間取りが欲しい所です。基本的に室内飼いが原則なので、ペットが自由に動けるスペースが必要となります。小型犬や子猫であっても、1K、1Rはおすすめできません。
たとえペットでも、トイレ中は人に見られたくないものです。トイレ、食事場所、遊び場などペット専用のスペースを確保しましょう。
周辺地域はペット飼育に適しているか
ペットの体調不良を見過ごすと、ときには大きな問題に発展する場合があります。いつでもすぐ通院できる、動物病院を探しておきましょう。徒歩圏内で、遅い時間まで開いている動物病院が理想です。
交通量が多く、ペットの散歩に危険が伴う場所は、飼育に適した地域とはいえません。散歩はペットにとって一番の楽しみなので、良い景色に恵まれた、安全な土地を選びましょう。
ペットにとって安全な設備か
ペットは室内で、1日のほとんどを過ごします。したがって室内の温度管理はペットの健康を維持するうえで、とても重要です。ペットのために1日中エアコンを稼働させておくのは、もはや常識となりました。
適切な温度でペットが過せるよう、エアコン完備の物件をおすすめします。室内飼いで育てても、外へ出ようするのが、猫の本能です。隙があればすぐに脱走しようとします。脱走防止のガードやフェンスが、取り付けられるお部屋を選んでください。
ペット可物件を借りる際に気を付けるべき点
ペット可物件を借りる際に、最低限気を付けるべき点があります。第一に、ペット可物件は、家賃、敷金、礼金など一般の物件よりも高めに設定されています。退去時に返金される敷金は、ペット可物件の場合、返金されない特約もありえるのです。
退去時の敷金については、賃貸借契約書に記載されているので、よく確認しましょう。退去時のクリーニング費用、消毒、床材の張替えなど、借主が負担する場合もあるので、注意してください。
また、契約において、約束した飼育条件に反することをしてはいけません。飼育頭数は1頭と定められているのに、大家さんに相談なく、ペットの頭数を増やさないようにしましょう。ペットの種類や大きさを、規定している物件もあります。
小型犬、中型猫に限るといったルールは守ってください。ルール違反が露見すれば、強制退去を命じられるかもしれません。そしてどんな理由があっても、自分のペットを無責任に手放さないでほしいものです。
まとめ
ペット可物件を探すには、不動産情報サイトを利用する、不動産会社、大家さんに相談するなどの方法があります。探す際は、ペットが生活しやすい間取りか、徒歩圏内に動物病院があるか、安心安全な環境かをチェックしましょう。ペット可物件は家賃、敷金、礼金が高めに設定されています。賃貸借契約書に定められたペット飼育の規則に違反してはいけません。
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